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記事2001年10月13日 26号 (6面) 
科技・学術研究費部会が報告
若手研究者育成に研究費拡充
科研費補助の増額指摘
 科学技術・学術審議会の学術分科会研究費部会はこのほど、若手研究者を育成するための研究費の拡充や研究費規模の大きい研究種目の充実などを求める部会報告をまとめた。同部会では四月以来、これまでに五回部会を開き、科研費補助金の改善について審議を重ねてきた。
 今回の部会報告では、行政ニーズに応じた他の競争的資金がその成果を上げるためにも科研費補助金をより一層拡充すべきだと求めている。
 具体的には、研究種目の在り方の見直し、応募の枠組みの拡大、研究評価の充実、の三点で改善策を提言している。研究種目の在り方については、若手研究者を対象とした「奨励研究(A)」の採択率を引き上げる、特に優れた若手研究者が独立して研究を行うことができるように必要な研究費を配分するための新種目の創設を検討すべきだと指摘。また「基盤研究(S)」「基盤研究(A)」「学術創成研究費」のような研究種目を充実させること、特別推進研究についても研究費総額に関する制限を設けない研究種目として、その拡充を図るべきだと求めている。
 科研費への応募の枠組みについても、できるだけ多くの研究者が科研費補助金に応募できるようにするため、機関指定の基準を簡明にすることを提言。
 研究評価の在り方に関しては、研究者から要望のある基盤研究の審査結果の開示を拡充するよう具体策を検討すべきだ、などとしている。

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