熊本県私立中学高等学校振興協議会（安田一郎会長）と、熊本県私立中学高等学校協会（上田祐規会長＝鎮西学園理事長）は昨年十一月二十二日、熊本市のメルパルク熊本で第二十五回熊本県私学振興大会―活力あるくまもとの私学―を開催した。会場には私学へ子供を通わせる保護者や教職員ら約五百人が集まった。
　主催団体を代表して安田会長と上田会長は同県私学が特色ある教育を展開し、同県の教育の振興発展に貢献してきたとあいさつ、また来賓として潮谷義子・熊本県知事と荒木詔之・熊本県議会議長が祝辞を述べた。大会では、私学振興対策について、私立学校の教育条件の維持向上と、私学助成の一層の拡充強化を県、県議会に対して要望。さらに、（１）「私立学校は、公教育に重要な役割を果たしているところであり、私学教育の振興を図るため、私立中学校および高等学校への助成の一層の充実・強化をお願いします」（２）「高等学校就学人口の大幅な減少期における生徒募集については、公私共存の観点にたった募集計画を策定されるとともに、そのための諸施策を実施されるようお願いいたします」この二点を決議した。記念行事として、熊本マリスト学園中学高校の空手道演武と菊池女子高校のエアロビックシングル演技、および竹内昌彦氏（岡山県立岡山盲学校教頭）の「私の歩んだ道」と題した講演が行われた。