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記事2002年12月13日 1875号 (6面)
ベンダー資格の企業ニーズ 資格取得者を優先して採用
就職へのパスポートとして、あるいは自己のステップアップツールとして、マイクロソフト社が認定するエンジニア向け資格であるMCPに代表されるベンダー資格に注目が集まっているが、人材を採用する側の企業はベンダー資格や資格取得者をどのように評価しているのだろうか。 専門学校ではこれらベンダー資格の取得を奨励する専門学校が多数ある。学校によっては学校自体が資格を認定できる制度を導入しているところもあり、企業側の評価は気になるところだ。 ゼネコン最大手である鹿島建設のIT(情報技術)関連プロジェクトを専門に担当している株式会社プラス・アルファ(鹿島建設の一〇〇%子会社)はスタッフ約百人のうち約一割に当たる十人近くがベンダー資格を取得して日々の仕事をこなしている。同社では近年、大阪学院大学や嘉悦学園のIT関連システムを手がけるなど私学とのかかわりも深いが、同社が資格取得者に感じる第一のポイントは仕事への意欲にあるという。特に在学時に資格を取得している新卒応募者は自己のスキルアップへの努力と結果を勝ち取った証として資格を取得しているわけで、意欲面において評価されているとのことだ。また、中途採用者においては即戦力の指標として重要視される。 これら資格を取得しているスタッフは、当然のことながら現場においても評価が高い。具体的には「プロジェクトの目的に向かって、無駄な作業が少なく、正確なステップを踏むことができる」「自己の担当責任の持ち方が明確である」「課せられた以上のステップを目指す意欲が強い」などが挙げられるという。テーマをブレイクダウンしたうえで自己のスキルを活用して再編する能力が高い、「創造力のある人間」として評価されているとのことだ。 同社では今後の採用方針として、ベンダー資格者を優先するとともに応募時の条件にもしている。同社の話では、発注元で使用されているOSの状況からもMCPなどマイクロソフト社が認定する資格はほとんど必須の条件とのことで、今後マイクロソフト社のMCP資格認定校であるMSAATPが専門学校のみならず、短期大学や高等学校へも広がっていくことは確実な情勢だ。 |
ベンダー資格取得者は現場での評価が高い |
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