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記事2002年2月3日 号 (2面)
今年四月から「完全学校週五日制」に踏み切る私立中学・高校は全国で三八・九八%、「隔週休みにする」学校は一九・六九%に上り、約六割の学校で現行より休日を増やすものの、学習内容については「カットはしない」学校が六六・一四%と圧倒的に多く、「少しカットするがほぼ残す」とする学校の二二・〇五%と合わせると現状程度を維持する学校が全体の九割弱に達することなどが、一月九日、(社)全国学習塾協会(石井正純会長)の調査結果で明らかになった。 この調査は昨年十二月、全国から無作為に抽出した私立中学・高校四百五十三校を対象に行ったもの。回収率は五六・〇七%。 調査結果によると、学校週五日制に関しては、完全実施、隔週休みのほか、「授業はしないがほかの活動をする」と答えた学校が一六・一四%、「休まない」との学校が一九・二九%、「未定」が一・九七%あった。 学習内容に関しては、「カットしない」「カットするがほぼ残す」以外では、「カットする」が七・〇九%、「かなりカットする」が〇・三九%、「未定」が四・三三%だった。 学習時間数では、「カットしない」とする学校が六七・五九%で最も多く、次いで「カットするがほぼ残す」が二〇・九五%といった状況で、教育内容と同様に九割弱の学校が現状程度の維持の方針だ。特に「カットしない」傾向は、首都圏(八〇・四六%)、近畿圏(七五・六一%)ほど高かった。さらに来年の入試で新学習指導要領の実施に伴い削減となる内容を出題するかどうかに関しては、「カットしない」「カットするがほぼ残す」との学校が三〇・九二%、「全くカットする」「かなりカットする」とする学校が二四・五〇%だった。そのほかは「未定」。 |
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