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記事2003年10月13日 1908号 (1面) 
認証評価機関の設立準備委設置を了承
日短協秋季総会
委員長に川並会長
中教審の審議動向も検討
  日本私立短期大学協会(川並弘昭会長=聖徳大学短期大学部理事長・学長)は十月八日、高崎市のホテルメトロポリタン高崎で平成十五年度秋季総会を開き、加盟校から約四百人が出席した。総会では中央教育審議会の審議動向や、学校法人制度の改善方策、特色ある大学教育支援プログラムの選定結果、前納金返還の問題などの議題で話し合い、栄養教諭の免許創設について意見を求めた。席上、認証評価機関の設立準備委員会を設置することを了承し、委員を選任した。

 川並会長は「昨年をはるかに上回る多くの参加校があり、感謝している。教育改革の進む中、短期大学の置かれている位置は大変厳しいものがある。短大をめぐる話題も多く、検討をお願いしたい」と述べた。
 中央教育審議会については委員を務める、佐藤弘毅氏(目白大学短期大学部理事長・学長)、島田Y子氏(文京学院短期大学理事長・学長)、関根秀和氏(大阪女学院短期大学院長・学長)、が審議の動向を報告した。
 このうち、大学分科会委員の島田氏は高等教育の将来構想(グランドデザイン)の論点の一つである家計負担について「短大は二年間で多くの単位を取得する必要があり、学業とアルバイトの両立が難しく大変だ、と他の委員も理解している」と報告。関根氏は「工場等制限法の撤廃で大都市集中が進むと、地域の短大はどうなるのか。経営が成り立つよう十分な補助をすべきであると論議があった」と話し、準学士を学位として位置づける必要性を指摘した。
 学校法人制度の改善方策については、山内昭人氏(香蘭女子短期大学理事長)が報告。特色ある大学教育支援プログラムの選定結果は、同プログラム実施委員会の浅井幹夫氏(北海道浅井学園大学・短期大学部理事長学長)、森脇道子氏(産能短期大学長)が述べ、前納金返還問題は、日短協内に設置した短大経営特別委員会の坂田正二委員長(呉大学短期大学部理事長・学長)が現状を話した。また、中央教育審議会のヒアリングにこたえるため、栄養教諭の免許創設について会員校の意見を求めた。このほか、認証評価機関の設立準備委員会の設置と委員を了承した。同委員会では、認証評価機関の組織および管理運営方法、必要経費と財源確保などを検討する。任期は来年三月三十一日まで。委員は次の通り。敬称略
 ▽委員長=川並弘昭▽副委員長=坂田正二、清水一彦、関根秀和、和野内崇弘▽委員=浅井幹夫、阿部幸子、井内慶次郎、大野博之、菅野英孝、小出忠孝、澤井昭男、関口修、舘昭、谷本貞人、中明夫、原田博史、村崎正人、山内昭人
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