こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2003年7月3日号二ュース >> VIEW

記事2003年7月3日 1895号 (7面) 
神奈川私学振興大会 “希望の学校へ”実現化に支援強化
教職員父母ら 5千人超える大会
学費負担格差是正、奨学金の拡充を

堀井理事長


佐々木理事長

  神奈川県私立中学高等学校協会(堀井基章理事長=堀井学園理事長)と神奈川県私立小学校協会(佐々木道彦理事長=精華小学校長)は六月二十一日、横浜市の国立横浜国際会議場大ホールで「神奈川県私立小・中・高等学校 振興大会」(神奈川県私学父母連合会共催、神奈川県後援)を開催した。会場には五千人を超える、私学に子供を通わせる父母や、教職員らが集まり、十七年振りに開かれるにふさわしい大会となった。


 大会は神奈川大学附属中学高校の音楽部シンフォニーオーケストラのオープニング演奏で始まった。主催者を代表して堀井理事長はあいさつの中で、神奈川私学は歴史と伝統を誇り、生徒のために何をすべきかを常に考え、生徒とともに地道な活動を続けてきたことで、県民から高い評価を得られているとし、「県民、子供たちが勉強など自らの努力と希望により、保護者の経済状況に左右されずに、公立・私立を問わず、行きたい学校に行ける教育環境を一刻も早く実現すべきだ」と述べた。そのためには、「公私間の学費格差の是正、奨学金の充実など、今後の県政に期待したい」と強調した。
 情勢報告では、高木茂・神奈川県私立中学高等学校協会副理事長が県内の私学は小学校二十七校、中学校六十二校、高校八十二校で児童・生徒が学んでいることなどを紹介し、「子供たちが公私の区別なく、行きたい学校に行けるという学校選択の自由が保証される教育環境をつくることが使命だ」と述べた。
 来賓の一人、松沢成文・同県知事は、建学の精神に基づき特色ある教育活動を行っている同県私学に対する期待は大きいと指摘した上で、「県としても、神奈川私学の振興のために努力していく。
県には大きな潜在力があるので、もう一度皆さんの力を結集したい」とあいさつした。
 大会では、「神奈川県民の期待に応え、更なる教育内容の充実に努める」「公立私立間における学費格差の是正を実現し、子どもが自らの希望と努力により、行きたい学校に行ける教育環境をつくることを切望する」「子供たちの教育に、いっそう私学の活力を用いることを要請する」の三点を決議した。また、「私学に学んで」と題して、平塚学園高校平成十二年度卒業生の内田賢吾氏と同県父母連合会の橋本昌廣副会長が意見発表を行った。ここでは精華小学校と捜真小学校の児童の合唱も行われた。相洋高校の和太鼓部によるファイナル演奏は、大会に華を添えた。

神奈川私学の振興に努力すると述べる松沢知事

記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞