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記事2003年7月3日 1895号 (1面) 
中教審 食指導体制部会が初会合
「栄養教諭」創設など検討
  中央教育審議会スポーツ・青少年分科会に新たに「食に関する指導体制部会」が発足し、六月二十七日、東京・千代田区内の会館で初会合を開き、「栄養教諭(仮称)」制度の創設を含めてこれからの食指導のあり方を検討していくことになった。部会長には浅見俊雄・国立スポーツ科学センター長が、副部会長には松下倶子・独立行政法人国立少年自然の家理事長が就任した。私立学校からは朴澤泰治・学校法人朴沢学園理事長、香川芳子・女子栄養大学長らが参加している。この日は第一回ということから委員全員により自由討議が行われたが、栄養教諭の創設をめぐって、「反対はしないが、教諭職の枠の中で議論すべきだ」「栄養職員の学校の中での位置づけを考えるべきで、食教育に関するカウンセラーはどうか」「栄養職員は専門的な知識技能を生かす場がなかった。もっと家庭に警鐘を鳴らす場を与えてほしい」「学校の栄養士は食に関する情報を伝えられない。子供に触れ合い伝える機会を与えてほしい」などの意見が聞かれた。子供をめぐる食環境に関しては、事務局(文部科学省)から、児童生徒の朝食欠食状況、孤食(一人で食事すること)状況、食物アレルギー状況などが説明された。各委員とも現在の食の状況に関しては問題が少なくないこと、指導充実の必要性を感じている。今後その指導のあり方などが議論される。次回以降は有識者から意見聴取する。食育に関しては「骨太の方針」第三弾でも全国的推進の方針。
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