文部科学省は六月二十六日、来春開設予定の大学の学部等に関して今年四月末および五月末までに設置の届け出を受理した内容を公表した。
　それによると平成十六年四月に開設されるのは、(1)私立大学の学部の新設十二校(2)私立大学の学部の学科の新設二十九校(3)公立短期大学の学科の新設一校(4)私立短期大学の学科の新設十校(5)私立大学大学院の研究科の専攻の新設七校で、合わせて五十九校を数えた。
　これまで大学の学部等の設置は、文部科学大臣による認可事項だったが、昨年、規制緩和の観点から学校教育法の一部が改正され、既存の学部等を改組して新学部等を設置する場合、学位の種類や分野の変更を伴わないなど一定の基準に該当すれば届け出だけで済むことになった。届け出だけで済むようになって受理内容が公表されたのは今回が初めて。平成十六年四月開設予定の大学学部等に関して同省では、今年十二月末まで届け出を受け付けることにしており、今後も数回受理内容を公表する予定。
　来春開設予定の大学の学部では、福祉あるいは情報系の学部が目立っており、福祉系では人文学部や文学部の学科などが廃止されている。
　また大学の学部の学科設置では、広島国際学院大学で工学部の電気工学科などを廃止し、工学部のバイオ・リサイクル学科等を新設している。
　短大の学科設置では新潟青陵女子短期大学が生活文化学科、国際文化学科を廃止して人間総合学科を、聖徳大学短期大学部が生活文化学科、文学科を廃止し総合文化学科を、別府大学短期大学部が経営情報文化科、英語コミュニケーション科を廃止し、地域総合科学科を新設している