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記事2003年7月3日 1895号 (1面) 
特色ある大学支援プログラム
教育改善に資する優れた 取り組みを選定
  文部科学省が平成十五年度新規事業として進めている「特色ある大学教育支援プログラム」の実施概要が、六月二十日、東京・市ヶ谷の私学会館で開かれた、特色ある大学教育支援プログラム実施委員会(絹川正吉委員長=国際基督教大学長)で決まった。これを受け文部科学省では、七月九日に東京・虎ノ門ホールで、また十日に大阪・大阪国際交流センターで説明会を開催する。
 同プログラムは、大学教育の改善に資する様々な取り組みのうち、特色ある優れたものを選定し、事例を広く社会に情報提供することで、今後の高等教育の改善に活用、高等教育の活性化が促進されることを目的とし、設立したもの。関連支援経費は同プログラムのための予算枠十三億円を核に、他の補助金等で支援する。選定および選定事例の情報提供等は、大学基準協会を中心に文科省外の関係機関で運営される実施委員会で行う。
 募集対象は、国公私立大学または短期大学で、(1)学生教育に関する取り組みのうち、各大学・短大の教育目的に沿った特色ある組織的なもので、各大学・短大全体、各大学の学部・短大の学科等の単位、キャンパス単位での取り組み(2)何らかの改革に着手し今日まで継続的に実施しているもので、改革後の体制で学生を受け入れて実績を上げている取り組み、のいずれかの要件を満たす教育改善に資する取り組み。(1)、(2)を満たしていれば、複数の大学または短期大学が共同で行うものも可能となっている。
 募集テーマは来年度以降必要に応じ見直しを行うとしているが、今年度は主として(1)総合的取り組み(2)教育課程の工夫改善(3)教育方法の工夫改善(4)学生の学習および課外活動への支援の工夫改善(5)大学と地域・社会との連携の工夫改善、に関するテーマ五つを例としてあげている。これらをもとに、(1)五つのテーマ例のうち一つ(2)複数のテーマ例にまたがったもの(3)独自にテーマを設定、のうちのいずれかを選び、文部科学大臣あて応募する。応募書類は、七月三十日〜八月一日の期間内に大学基準協会に提出する。応募は各大学・短期大学から各一件だが、複数の大学、短大が共同で行う場合、別件とできる。
 選定は、委員会に設けられた総合評価部会、審査部会での書類審査およびペーパーレフェリーの意見、ヒアリング(八月二十五〜三十日の予定)等を経て、実施委員会でテーマごとに申請件数の約一割を選定する。
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