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記事2004年10月3日 1951号 (2面) 
組織的なIT活用
私情協
大学情報化全国大会で事例発表
 私立大学情報教育協会(戸高敏之会長=同志社大学工学部教授)は、九月七日から九日の三日間、東京・市ヶ谷の私学会館で、平成十六年度の大学情報化全国大会(後援・文部科学省)を開催し、TT活用の組織的な取り組みについて、事例発表などを通じ、理解を深めた。
 一日目は、向殿政男大会運営委員長(明治大学理工学部長)の「e―Learningの実際」の解説に続いて、e―Learningを組織的に実現している大学が、その取り組み内容の事例発表を行った。
 ここでは、千歳科学技術大学光科学部の小松川浩助教授は、高大連携によるリメディカル(補習)授業について、明治大学政治経済学部の安藏伸治教授は、教学支援と大学生活情報のための総合的システム、oh−o!  Meijiについて、早稲田大学通信教育課程の西村昭治主任は、通学制に近い形態の教育を提供する、eスクールについて話した。
 それに続き、各教育分野におけるe―Learningの活用事例も発表された。武蔵大学経済学部の松島桂樹教授が、社会科学系教育における事例として、携帯電話も活用した、双方向性を追求した経営学教育の取り組みを話した。
 さらに、東京工科大学メディア学部の山口治男学部長が、全学生・全教員がノートパソコンを持つことを前提として、大人数授業の困難性の克服と学生による授業評価等を実現した事例を話した。
 また、東京女子医科大学医学教育学教室の吉岡俊正教授が、PBLチュートリアル(学生が事例から問題発見を行い、グループ討論を通じて問題解決能力を培う学習法)での、評価としてITを活用している事例を話した。これらの事例発表のあと、発表者をパネリストとして、パネルディスカッションが行われ、会場の参加者も含めて、e―Learning導入のノウハウについて、情報交換が行われた。
 二日目は、五会場で各分野での情報化実践事例発表が行われ、三日目は、事務局から同協会におけるオンラインによる著作権処理大工事業への取り組み、大学への参加募集情報、学校における著作物取り扱いに関するモデル規定の紹介、提案が行われた他、教育・学務関連システムの紹介もあった。

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