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記事2004年10月3日 1951号 (2面) 
ボランティア教育担当教職員研修会
新たに高度な称号認定
国際ボランティア指導員の育成

和野内会長

 全国大学実務教育協会(会長=和野内崇弘・札幌国際大学理事長)は、九月十日、十一日の二日間、東京・市ヶ谷の私学会館で、ボランティア教育を担当する教職員の研究会を開催し、ボランティア教育にかかわる新たな称号の詳細や、国際ボランティアの実態について学んだ。
 同協会では、これまでも、二十一世紀を担うボランティア活動の中心になる人材の育成を目指し、ボランティア実務士、国際ボランティア実務士の認定を行ってきた。
 これに加えて今年度から、活動上のコーディネート能力を備えるNPO実務士、高度な専門知識と実務能力を備えるボランティア指導員、語学力を含めた高度な実務能力を備え、国際的な場面でも活躍できる、国際ボランティア指導員の認定を行う。このため、新たな称号取得に必要なカリキュラム等について、国際ボランティア指導員は、英語であれば米国大学の講義を聞きながらノートが取れるレベルとされる、TOEFL六百点以上の語学力が必要となるなどの説明があった。
 基調講演では、日本国際ボランティアセンターの熊岡路矢代表理事が、インドシナ難民救援ボランティアを始め、二十年以上にわたる経験から、ビデオも交えて、国際ボランティアの始まりと現状について語った。
 その後参加者は、国際ボランティア実務士について「ボランティア教員の確保と養成」、ボランティア実務士養成について「コース開設二年目の経験から」の二つのテーマに分かれ、テーブルディスカッションを行った。
 二日目の午前は、国際ボランティア実務士について「これまでの実務士養成経験からの問題提起」と、「ボランティア実務士のための科目運営」のテーマで、午後は国際ボランティア実務土にかかわる「海外研修報告」、「ボランティア実務士養成とこれからの問題」について、それぞれテーブルディスカッションの後、全体討議を行った。


熊岡代表理事の講演から現状を学んだ

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