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記事2004年2月23日 1925号 (9面) 
新校長インタビュー (98) ―― 成立高等学校(4月から成立学園高等学校に校名変更)
校長 福田 浩平氏
施設、教育内容共に最高
新年度から二学期制採用


 「私立学校は保護者が負担してくださる授業料と公的な助成金で経営を賄っていますから、保護者が納得できる教育を行わなければならない」
 成立高等学校(四月から成立学園高等学校に校名変更、東京都北区)の福田浩平校長は語る。
 同校は大正十四年三月、東京開成中学(現開成中学高校)の幹事であった福田英爾氏が、東京・神田淡路町の東京開成中学校の旧校舎の地に成立商業高校を開校したのが始まりだ。現在では特進、進学、総合、体育の四コースからなる普通科を導入している。
 「高校は生徒にとっては最も重要な時期ですが、われわれ教師にとってもそのことを認識しなければなりません。ですから、施設と教育内容の両面で可能な限りいいものをそろえました。そして、先生方には何事によらず生徒と一緒に面白がってやってほしいと言っています」
 埼玉県の鷺宮にある成立学園鷺宮グラウンドは、高校では群を抜いている。ここにはサッカーグラウンド二面(うち一面は全面天然芝)、外野天然芝の野球場、四面あるテニスコート、雨天練習場、そして最新の設備を備えたトレーニングルームなどがある。
 四つのコースは「それぞれが独立した学校」(福田校長)のように、ユニークな内容を持っている。特進コースは、国公立・難関私立大学を目指す。進学コースは、第一志望大学への全員合格を目指し、基礎・応用・発展に対応したカリキュラムを組んでいる。総合コースは、さまざまなことにチャレンジしながら、自分の道を見つけていくコースだ。体育コースはサッカー部と硬式野球部での、運動技能に優れた男子生徒を対象としている。
 また、生徒に読書の習慣をつけさせること、そして生徒たちに日本語の読解力・表現力をつけさせるために、図書館のいろいろな機能を最大限活用することを考えているという。
 四月から男女共学として成立学園高校がスタートする。昨年から授業五日制にしているが、授業日数の確保と土曜日活用の充実を図るために、新年度から二学期制を採用する。昭和五十五年に理事長に就任、昨年四月から校長と兼任している福田氏。
 「生徒が早くから学校に来て、遅くまでいたいと思うような魅力ある学校でありたい」

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