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記事2004年2月23日 1925号 (4面) 
産能大学 マスコミ懇談会
研究や調査結果発表
 学校法人産業能率大学(上野一郎理事長)は一月二十七日、東京・霞ケ関の商工会館で第三十七回マスコミ懇談会「プロフェッショナルをチーム化≠キるリーダーシップとは――これからのチームとチームリーダーのあり方を探る」を開いた。成果を生み出す組織運営や必要とされるリーダーシップ、実際の企業の状況などについて解説した。同懇談会は研究や調査の結果を報道機関に公表し、同法人の持つ情報を社会に役立てようと、約六十社を対象に年四回ほど開いている。近年、経営環境が変化し、組織に課題を当てはめるというこれまでのやり方ではなく、課題に合わせてメンバーを集めてチームを編成する組織運営が必要とされていることから、今回はチームリーダーシップを取り上げた。
 産業能率大学経営開発本部研究員の矢部則之氏が講師を務め、平成十三年に企業や公開講座受講者などを対象に実施した調査結果をもとに、高い成果を上げるチームをつくるためのリーダーシップについて解説した。
 矢部氏は「マネージャー」は計画通りに組織を動かすコントローラーであるが、「リーダー」は新しいビジョンをつくる存在であると定義。公式な権限を持たないリーダーに必要な行動として「外部方略」を挙げた。外部方略とはチームの外からは支援を引き出し、内側には騒音を入れないことであり、情報力のないリーダーはメンバーへの影響力を持たないとした。
 参加者からは産能大学での取り組みについての質問もあり、昨年、代官山キャンパスの新設にあたり、チームを編成してプロジェクトに当たった例などが紹介された。

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