東横学園女子短期大学（堺孝夫学長・東京都世田谷区）は、日本で初めてとなる三年制の保育学科について、昨年十一月に文部科学省から認可を受け、四月から開設することを発表した。
　新設学科設置の背景には、昨年十一月の児童福祉法の一部改正に伴って、保育士資格が国家資格として法定化されたことがある。改正された児童福祉法の中で、保育士は今までの役割の中での質的向上のみならず、子育てに悩む父母の相談役としての役割も求められるようになった。
　同校では、子育て支援までも実践できる保育士を今までの二年制教育の中で養成することは困難であると判断。幅広い知識や理論に加え、子育て支援には不可欠な経験も積むことができる三年制の開設に踏み切った。
　具体的には保育士養成のための必修カリキュラムに加え、「直接体験プログラム」と名付けた体験学習をプラス。異文化理解、農業体験、小児栄養、宿泊体験、地域子育て支援体験を積むこととなる。
　ことに地域子育て支援体験に重点を置き、学内に子育て支援センター（名称・ぴっぴ）を開設、地域住民に一般開放することで、保育現場を学内に設け、学生の現場経験を積む場とする。