文部科学大臣の諮問機関である大学設置・学校法人審議会は、二月十二日、昨年十一月に諮問されていた構造改革特区における株式会社が設置主体となった大学と大学院大学の設置を是とする答申を河村建夫・文部科学大臣に提出した。答申に当たっては、両校とも複数の留意事項が付されている。今回、設置に向け答申されたのは、�@株式会社東京リーガルマインドが設置する「ＬＥＣ東京リーガルマインド大学」（総合キャリア学部総合キャリア学科、定員一六○〈三年次編入学定員三○〉、東京都千代田区・大阪市）、�Aデジタルハリウッド株式会社が設置する「デジタルハリウッド大学院大学」（デジタルコンテンツ研究科デジタルコンテンツ専攻Ｐ、定員八○、東京都千代田区）の二校。
　このうちＬＥＣ東京リーガルマインド大学については、「豊かな人間性を涵養する」ような教育内容の充実、単なる資格取得のための教育とはならないこと、大学の講義では、単に正解を求めるという内容ではなく、その背後にある考え方も含めた講義を行うことなどを求めている。またデジタルハリウッド大学院大学に関しては、教員補充を必要とされた授業科目については科目開設時までに教員を充足し、当該授業科目の円滑な実施に支障がないよう留意することなどを求めている。