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記事2009年4月3日 2132号 (4面) 
専門学校が新学校種の中核に
中込会長が決意新たに
全国学法立専門学校協も理事会
 全国学校法人立専門学校協会(会長=中込三郎・東洋美術学校長)の理事会が、二月二十七日、東京・市ヶ谷の私学会館で開催され、平成二十一年度事業計画原案、平成二十一年度収支予算原案が承認された。
 開会あいさつで中込会長は、「機能別分化や教育領域の拡大など、高等教育の役割が大学に集中する動きに危惧を抱いている。職業教育に特化した高等教育機関を制度的に位置付け、専門学校が、この新たな学校種の中核にならなければならない」などと述べた。来賓あいさつでは、専修学校等振興議員連盟会長の町村信孝・衆議院議員が、「経済状況の厳しい時だから資格や技術を身につけて働くことが重要になっている、専門学校の果たす役割、期待される役割は大きい、頑張っていただきたい」などと、同連盟事務局次長の山谷えり子・参議院議員は、「こういう時代だからこそ未学、職業教育が大事である」などと述べた。
 また、文部科学省専修学校教育振興室の高橋雅之室長は、「中教審の特別部会では新しい学校種にとって何が必要なのか、若者に必要な職業教育は何か、という中身を議論している。これによって新しい学校種のイメージが形づくられていく。各校で新しい学校種に向けての向上策を検討して準備していただきたい」などとあいさつした。
 審議事項としては、平成二十一年度事業計画原案、平成二十一年度収支予算原案が提出され、いずれも承認された。
 二十一年度の基本方針案は、(1)職業教育に特化した新たな高等教育機関の創設の実現、(2)専門学校制度の充実・改善方策の実現、格差等の是正および教育の質保証等の取り組みの推進、(3)複線型の高等教育体系の実現および高等職業教育の一層の振興、の三項目。また、一条校化推進本部は「新しい『職業教育』システムの形成に向けた推進本部」(略称‥新職業教育体系推進本部)と改め、新学校種の創設および現行制度の充実・改善の実現に向けて活動することなどが説明された。
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