日本私立小学校連合会は六月八日、東京・市ヶ谷の私学会館で定期総会を開催し、平成二十三年度事業報告・決算報告案、および二十四年度事業計画・予算案を審議、承認した。また、任期満了に伴う役員改選が行われ、総会後の理事会で清水良一氏（立教女学院小学校長）が会長に再任された。清水会長はあいさつの中で、「教育は厳しい時代を迎えているが、本連合会発足の理念を忘れずに、団結を強めていきたい。先輩方の言葉を紹介しながら歩んでいく」と述べた。
　私立学校を取り巻く環境は厳しさを増す中で、二十四年度は「日本の私立小学校の強力な提携によって、その自主性と公共性を発揮し、私立小学校の教育の充実向上を図ること」を達成するために研修・研究事業と私学振興事業を推進していく方針だ。
　このうち、全国研修会の全国教員夏季研修会は八月二十一日から二十三日まで、東京・市ヶ谷の私学会館ほかで、全国幹部研修会は二十五年一月十七日から十九日まで福岡市・西鉄グランドホテルで行う。
　また、今後行われる地区研修会は次の通り。▽北海道・東北地区教員研修会＝十月十九日（聖ウルスラ学院英智小・中学校）▽九州地区教員研修会＝十月十九日〜二十日（敬愛小学校）▽関東地区教員研修会＝十一月十七日（カリタス小学校）。なお、西日本地区教員研修会が五月二十五日、大阪・追手門学院小学校で、東京地区教員研修会が六月十五日、東京・青山学院初等部で行われた。
　また、同連合会のホームページ開設の準備をしていること、二十四年度同連合会への加盟について、西日本地区では岐阜聖徳大学附属小学校（岐阜市）、帝京大学可児小学校（岐阜県可児市）、関東地区では昭和学院小学校（千葉県市川市）加盟の報告が行われた。
　同連合会役員退任に伴う表彰では、馬目さだ子氏、原誠治氏、津田克彦氏、児玉秀夫氏、金納善明氏が表彰された。