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記事2017年6月13日 2411号 (1面) 
日私教研 神奈川で私学経営研修会開催
みらい拓く経営を研究協議
未来志向で先進性発揮

「変容する時代の私学教育〜みらいを拓く経営方策〜」を研究のねらいとした平成29年度全国私立中学高等学校「私学経営研修会」が6月8日と9日、神奈川県内のホテル等を会場に開催された。主催は一般財団法人日本私学教育研究所。後援は神奈川県、横浜市、一般財団法人神奈川県私立中学高等学校協会、日本私立中学高等学校連合会。研修会では全国から参加した私立中学高校の理事長や校長ら約140人が、AIに代表される情報技術革新やグローバル化等が進む中で、私立中学高校が引き続き中等教育において未来指向で先進性を発揮していける学校経営の在り方等を、講演やパネル討議、グループ討議等を通じて研究協議した。  その後、吉田晋・日本私立中学高等学校連合会長・日本私学教育研究所理事長(富士見丘中学高校理事長・校長)が、「教育政策と私立学校」の演題で講演、中等教育から高等教育に至るまで当面する課題等を取り上げ、現状や問題点について言及。その中で今後、順次実施される新しい学習指導要領はAIを使いこなす人を育成するまでの内容となっていないこと、優秀な生徒や運動能力の高い生徒等を、県域を超えて全国で生徒募集する公立高校が増え、また通学制の通信制高校が現れるなど国公立学校の本来の意義や役割が蔑ろにされている状況等を指摘、改善の必要性を訴えた。通信制と全日制など通学制の学校とは本来、設置基準が異なっており、また制度の目的も異なっている。続いて地元・横浜を代表する企業の一つ、株式会社崎陽軒の野並直文代表取締役社長が「横浜名物シウマイ物語」と題して基調講演し、100年を超える歴史の中で明確な事業範囲を守り、コンビニ弁当とは一線を画し、徹底的にローカルにこだわったこと、かつて一村一品運動を提唱した平松大分県知事が発言した「真にローカルなものがインターナショナルになりうる」との信念で事業を続け、「ローカルと言えば言うほど不思議にも知名度が上がっていく」とも語った。また変えるべきものを変える勇気、変えてはならないものを変えない包容力が重要で、それを見極めるのが英知。しかしとかく、変えやすいものを変え、変えづらいものを変えないことをやってしまうとも語った。その後、神奈川県から私学行政の現状と課題について、平方邦行・中高連教育制度部会長から制度改革と私学の教育イノベーションについて、中川武夫・日私教研所長から「私学の教育課題と教員・組織の活性化」について報告が行われた。研修会初日最後のプログラムとしては、研修会のねらいをテーマにしたパネル・ディスカッションが開かれた(近く詳報予定)。  研修会2日目は、参加者がグループに分かれて、経営課題と教育ビジョン、高大接続と新しい教育、教職員の採用・育成・研修・評価等のテーマで意見交換等が行われた。

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