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記事2018年11月13日 2459号 (1面) 
今後とも学校選択の自由実現へ運動展開
日私中高連 創立70周年で記念式典・祝賀会
私立中学校高等学校教育振興功労者89人に
文部科学大臣が表彰状授与

日本私立中学高等学校連合会(吉田晋会長=富士見丘中学・高等学校理事長・校長)は11月6日、都内のホテルオークラ東京で創立70周年記念式典と祝賀会を開催した。記念式典では柴山昌彦・文部科学大臣から私立中学校高等学校教育振興功労者89人に大臣表彰が授与されたほか、吉田会長から149人の永年勤続役員に感謝状が贈呈された。続いて開かれた祝賀会には自由民主党の岸田文雄政調会長や公明党の山口那津男代表を含め約80人の文教関係国会議員(代理含む)が出席するなど賑やかな祝賀会となった。


記念式典では、開会の辞等に続き、会長式辞が行われ、吉田会長は「昭和23年、漸く戦後復興、学制改革が緒に就く中で、学校教育法の制定により高等学校制度がスタートした時期に中高連が創設された。母体となったのは都道府県に設立された私立中学高等学校協会で、その連合組織として創設され、全私学連合の前身である日本私学団体総連合会に加盟し、私学振興の実現を目指して活動を開始した。私が中高連を預かり、はや十年が経過した。今後とも教育における機会均等が実現するよう費用負担の公私間格差が是正され、学校選択の自由が実現するよう積極的な運動を展開していきたい。全国の私立中学高校がわが国の将来を担う子供たちの教育のために多様な国民的教育機関として社会的な責務を全うすることがこれまで以上に求められている。私立中学高等学校は教育力を高め、教育の質の一層の向上のため関係者一同が一丸となって邁進する所存である」と語った。続いて柴山文科大臣が祝辞を述べ、「現在、わが国は急速な高齢化など大きな課題に直面している。他方、社会の在り方そのものが大きく変化する超スマート社会、Society5・0の到来など子どもたちが生きる社会も大きく変化し、職業や働き方も大きく変わっていくことが予想されている。このような時代を迎える中で一人一人の可能性とチャンスを、教育を通じて最大化することが個人、社会全体にとって極めて重要になってくる。私立学校はわが国の学校教育にとって質・量の両面にわたって重要な役割を果たしている」など私立学校への大きな期待と支援の考えを語った。  その後、全私学を代表して鎌田薫・全私学連合代表が祝辞を述べ、「他の私学団体とともに、いわゆる私学三法や私立学校振興助成法など私学振興の礎となっている法律の制定、私立学校に対する公費助成や地方交付税の増額、私立小中学校児童生徒の授業料減免制度の創設・拡充、高等学校就学支援金制度の拡充などで顕著な成果を挙げられたことに最大限の敬意を表させていただきたい」などと語った。このほかこの日出席した藤原誠・文部科学事務次官、清家篤・日本私立学校振興・共済事業団理事長、曄道佳明・私学研修福祉会理事長ら多数の来賓が紹介された。この後、文部科学省による私立中学校高等学校教育振興功労者表彰が執り行われ、被表彰者代表として大羽克弘・学校法人聖書学園理事長に柴山文科大臣から表彰状が授与された。続いて中高連会長による永年勤続役員表彰も行われ、吉田会長から149人の私立中学高校理事長・校長らに感謝状が贈呈された。感謝状は被表彰者代表の武田洋子・札幌創生高等学校前校長に手渡された。文部科学大臣表彰並びに中高連会長表彰の被表彰者を代表して大羽理事長が謝辞を述べた。  式典の後、政界、官界、私学関係者ら約500人が参加して祝賀会が催され、近藤彰郎副会長による開会の辞、吉田会長挨拶、来賓紹介が行われ、河村建夫・元文部科学大臣による乾杯の発声、来賓祝辞等が行われ、森喜朗元総理も顔を見せるなど賑やかな会となった。

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