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記事2019年7月13日 2482号 (1面) 
TOEIC大学入試英語成績提供システムから離脱
大学入試英語成績提供システム
今年度受験に限り例外措置容認
ケンブリッジ英語検定4技能CBT新たに参加申し込み 

文部科学省と独立行政法人大学入試センターは、大学入学者選抜における英語4技能(聞く・読む・話す・書く)評価を促進するため、民間の資格・検定試験を活用する仕組みである「大学入試英語成績提供システム」づくりを進めているが、これまで参加要件を満たしているとされていた「TOEIC」が、「受験申し込みから、実施運営、結果提供に至る処理が当初想定したものよりもかなり複雑なものになることが判明。責任をもって各種対応を進めていくことが困難だと判断した」などを理由にシステムから離脱することが7月2日、公表された。その一方で、「ケンブリッジ英語検定4技能CBT」(実施主体はケンブリッジ大学英語検定機構)が新たに同システムへの参加を申し込んだ。今年秋を目途に資格・検定試験が参加要件を満たしているかの確認を行う予定。認められ、協定書が締結されれば基本的に2021年4月〜12月に試験を受けることができる。ただしそのほかの資格・検定試験と比べ1年遅れの2022年度大学入学者選抜からの活用となる。


今回、「大学入試英語成績提供システム」から離脱したのは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施している「TOEIC Listening&Reading
Test」と「TOEIC Speaking & Writing Test」。  同システムに参加申し込みの取り下げが行われたが、文科省は受験生が不利益を被らないよう、既にTOEICを受験した、または予定した人に配慮して、2019年度に高校2年生が受験していた場合であって、(1)経済的困難者や離島・へき地に居住・通学する者で一定の成績(CEFR対照表のB2以上)を有する者、(2)受験年度に病気等でやむを得ない事情で受験できなかった者については2021年度入学者選抜で高校2年時の試験結果を活用できることとしている。
 そのため、文科省では高校においてTOEICの試験結果であっても「大学入学共通テスト実施方針(追加分)運用ガイドライン」で定める例外措置の対象者から例外措置適用の申し込み希望があった場合は、大学入試センターが作成する手引き等で定める手続きにより申し込みするよう要請している。また大学に対しても例外措置が適用されたTOEICの成績が提供された場合には、大学が定める方法で活用するよう要請している。
 同成績提供システムは基本的には高校3年生が4月〜12月までの間に2回、同システムで認定された民間の英語資格・検定試験を受験した結果が翌年受験する大学等に送られる仕組みとなっており、2020年4月〜12月にかけて多くの高校3年生が受験し、その結果が翌年の大学入試に活用される。
 また文科省では公益財団法人日本英語検定協会が実施主体の「英検2020 2Day S―Interview」(1級―3級)が創設され、同システムで利用できる試験であることを高校関係者等に周知するよう各都道府県教育委員会や国公私立大学等に7月8日、通知している。同試験はCBT方式では受験できない吃音者を含む、点字、テロップ、筆談等の合理的な配慮が必要な障害のある受験生に特化した試験。

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