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記事2019年7月3日 2481号 (1面) 
新時代の学びを支える先端技術活用推進方策取りまとめ
文部科学省 先端技術とビッグデータ活用し
可視化が難しかった学びの知見共有化などの効果強調

文部科学省は6月25日、「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」(最終まとめ)を取りまとめ、公表した。  今後、到来するSociety5・0時代を見据えて、新時代に求められる教育の在り方や、教育現場でICT環境を基盤とした先端技術や教育ビッグデータを活用する意義と課題について整理し、今後の取り組み方策をまとめたもの。  最終まとめは、全体で約40ページ。(1)新時代における先端技術・ビックデータを効果的に活用した学びの在り方、(2)学校現場における先端技術・教育ビックデータの効果的な活用、(3)基盤となるICT環境の整備が柱。  このうち(1)では、新時代に求められる教育、教育現場でICT環境を基盤とした先端技術・教育ビッグデータを活用することの意義、現在の学校を巡る状況と課題等を整理しており、新時代の教育の方向性については、膨大な情報から何が重要かを主体的に判断し、自ら問いを立ててその解決を目指し、他者と協働しながら新たな価値を創造できる資質・能力の育成、その前提として言語能力や情報活用能力、AI活用の前提となる数学的思考力をはじめとした資質・能力の育成につながる教育が必要不可欠、と指摘。加えて誰一人取り残すことなく子供の力を最大限引き出す学び、「公正に個別最適化された学び」が重要とし、これらを実現する上で、先端技術や教育ビッグデータを活用することは学びを変革していく大きな可能性がある、としている。  具体的に期待できる効果としては、学びにおける時間・距離などの制約を取り払う、可視化が難しかった学びの知見の共有やこれまでにない知見の生成、校務の効率化を挙げている。(2)では、学校現場で先端技術の効果的な活用を促進するためのツールを挙げ、機能、効果、留意点を整理している。ツールとしては遠隔・オンライン教育、デジタル教科書・教材、協働学習支援ツール、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)、AIを活用したドリル、センシング、統合型校務支援システムを説明。また教育ビッグデータの現状・課題、可能性についても整理しており、文科省は民間企業等を交え教育データの標準化に向けて検討を行い、令和2年度中に一定の結論を得るとしている。その際、高校で活用が予定されているJAPANePortfolioとの連携の在り方も含め、学習履歴の蓄積や利活用の在り方に関して具体的な検討を進める、としている。(3)の、ICT環境整備では、SINETの初等中等教育への開放、クラウド活用の積極的推進、安価な環境整備に向けた具体的モデルの提示等を挙げており、同省は今年夏ごろを目途に「教育の情報化に関する手引」(仮称)をまとめ、具体的な活用方策を提示する予定。

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