玉川学園の取り組み
バスケットボールとダンスのクリニック開催
子供たちに「本物に触れる教育」を提供
学校法人玉川学園(東京都町田市)は9月2日、全米プロバスケットボール協会(NBA)所属チームの「ワシントン・ウィザーズ」のOB選手、コーチなどを招き、同学園の児童・生徒と町田市の小中学生にバスケットボールの技術を指導する「Washington Wizardsによるバスケットボールクリニック&ダンスクリニック」を同学園記念体育館で開催した。
同学園は、創業者が掲げた「本物に触れる教育」を実践し、子供たちがスポーツや国際親善に関心を深める機会を提供することを目的に、モニュメンタル・スポーツ&エンターテイメント社(MSE社、米国)とのパートナーシップ契約を2022年に引き続き2023年6月に締結した。これに基づき開催されるクリニックでは、NBAで活躍したバスケットボール選手やダンサーからの指導と交流の機会を提供することで、子供たちにスポーツの楽しさを伝え、健康増進と地域活性化に貢献する。
歓迎セレモニーでMSE社のJim・Van・Stone社長は「NBAはグローバルなスポーツであり、今回のクリニックを通じて交流できることをうれしく思う」と話した。
同学園の小原芳明理事長は昨年のクリニック開催を機に生徒が「ワシントン・ウィザーズ」を訪問するなど交流が深まっていることに触れ、同チームに謝意を示すとともに「拍手で迎えたい」と歓迎の言葉を述べた。
午前の部では、同学園の小学4年生から中学3年生までの約70人が参加したバスケットボールクリニックと、幼稚園児と小学4年生までの児童約60人を対象にしたダンスクリニックを実施した。
バスケットボールクリニックは、パワフルなダンクシュートで知られるMaurice Evans元選手や、フォワードとして活躍したHarvey Grant元選手が講師となり、基本のトレーニングから指導した。シュートとドリブル、ドライブの練習では一人一人に実技を交えてアドバイスした。
指導を受けたバスケットボール部員の齋藤梨麻さん(中3)は「NBAでもクラブ活動と同じようなトレーニングに取り組んでおり、基礎が大事であることを実感した。これからも毎日の練習を大切にしたい」と感想を述べた。
ダンスクリニックでは、同チームのダンサーが幼稚園児や小学生にも覚えやすい日本語の曲も交えてダンスを指導した。
午後の部では、一般から募集した町田市内の小学4年生から中学3年生までの約70人が参加したバスケットボールクリニック、同学園のチアダンス部所属の中高校生と延長教育プログラムチアダンス受講者の小学4年生から中学1年生約25人を対象にしたダンスクリニックを実施した。
バスケットボールクリニックでは午前の部と同様、Evans元選手やGrant元選手が指導した。同学園の生徒が同チームのチアダンサーから指導を受けるダンスクリニックでは、音楽に合わせた振り付けのレッスンを受けた。ここで覚えたダンスは、バスケットボールクリニックを終了した参加者や講師陣の前で披露。講師のダンサーとともに息の合ったパフォーマンスを見せた。
参加した成川美優さん(小4)は「テンポが速くて難しかったけれど、レッスンを受けて楽しかった。私もコーチのように笑顔で踊れるようになりたい」と話した。
今回のクリニックでは、終了後に記念撮影をする時間が設けられ、通訳を介して話をするなどの交流を楽しんだ。
なお、通訳は同学園の国際バカロレアクラスの生徒、バスケットボールクリニックのサポートは高校・大学のバスケットボール部員、ダンスクリニックのサポートは大学ダンスドリルチームが担当した。